ああ、高尾よ!哀れなる高尾よ

某月某日
何年振りかで山歩き。
馴染みの高尾山。
朝8時に家を出て、横浜線長津田から八王子へ。
車内に入った途端、席には八割かた山歩き装備の高齢者の群れ。
嫌な予感。
「この人たち皆、高尾?」

案の定、八王子まで席を立つ人なし。着いた八王子のホームには更なる大群。
「これから山行くぞう。」が体中覆ったようないでたちの、老若男女。人、ひと、ヒト・・・・。

歩けないほど溢れかえるホームを俯きながら中央線へ。(周りを見ているとこれから出かける気が萎えそうなので。)
それにしても、「皆他に行くところはないのか!」---(自分のことは棚に上げ・・・。)

高尾山口までずーっと顔を上げずひたすら「見ざる言わざる聞かざる」で駅を出た。
またしても駅を出たところで、「帰ろうかな」と萎える気持ちを持ちこたえ、参道を頂上目指して歩き始めた。

いつもは鳥の声しか聞こえぬ登り道も、どこまでも蟻の行列・・・ならまだしも。
会社の噂話に興じるOL連、無遠慮に駆け廻る迷惑な児童・幼児。
「あなた上まで行けますか?」と心配になるような後期高齢者。
「なんで、ここで都内の地下鉄駅のように人にぶつからぬ、あるいはぶつけられぬよう神経をすり減らさなくてはいけないんだ。」
「これャア、森林浴ではなく、雑音で如何に自分が惑わされないかの修行だな」と、気持ちを切り替えて
止まることなく一気に頂上へ。おかげで1時間もかからず頂上到着。

頂上の台地に人が溢れていることは先刻こちとらあお見通しなので、側面を迂回して、サッサと下山に向かう。

持参のおにぎり(お手製)と卵焼き(これまた私の得意のお手製)を食べるにはあまりに早く、途中スケッチと文庫本で時間を消費。12時を待ちかねて、幸せな昼飯。
どうしてこんなに山歩きで食べる握り飯って旨いんだろう!!

不思議なもので、歩いていると人の行き交いが目障りだったのが、路傍に腰をおろし自分の世界に入った途端
周りの猥雑無軌道な喧騒が気にならなくなった。
画像

しばし群衆の中の孤独を味わい一気に麓の駅まで。
来た時と同じように顔を俯けたまま帰路に着いた。

朝8時に出かけ午後3時前には帰宅。
慌ただしくも運動したという疲労感だけが残り、あの忌まわしい喧騒と雑踏のことは頭からきれいに消えている。

ただ、
もう二度と祭日と日曜には高尾には行かない。
と心に決めた。



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント